「もしかしてダニに刺されたかも・・・。」
かゆくて腕を見たら赤い跡が残っていた経験ってありませんか?
ダニに刺されることは滅多にないので本当にダニなのか、症状や対処法が気になっている方も多いことでしょう。
そこで今回は
- 人を指すダニの種類
- ダニに刺されたときの症状・対処法
- ダニに関する疑問
をメインにご紹介していきます。
刺されるダニの種類
人を刺すダニは3種類います。
それは「ツメダニ」「イエダニ」「マダニ」です。
なかでもツメダニとイエダニは屋内で、マダニは屋外が刺されることが多いです。
ここからはダニの種類と刺されやすい場所
刺されたときの症状や対処法を画像つきでご紹介していきます。
ツメダニ
ツメダニは屋内に発生するダニでカーペットや畳などに潜伏しています。
他にも通気性の悪いジメジメした場所に潜んでいることも多いです。
ツメダニは主に6月~9月にかけて多く発生します。
普段は小型のチリダニやコナダニを捕食しているため、
定期的に掃除をして他のダニの発生を防ぐことが大切です。
体長は0.3~1.0mmほどなので肉眼で見つけるのはかなり困難です。
イエダニ
イエダニはネズミや野鳥に寄生するダニで通常は人を刺すことはありません。
しかし家に住み着いたネズミや野鳥が死んだり巣を去った際に新たな寄生先を求めて人を刺すようになります。
そのため家の中にネズミや野鳥が侵入するのを防ぐことでイエダニの発生を防ぐことが可能です。
イエダニは6月~9月にかけて大量発生し、サイズは0.6mm~1.0mmと小型で肉眼で見つけるのは困難です。
主に人が寝静まった夜間に活動することが多く人の血を吸うのが特徴的です。
マダニ
マダニは森林や草地に生息し、体長が2.0~10mmと最も大型なダニの一種です。
キャンプなどのアウトドア、子供が草むらで遊んだりペットの散歩を介して屋内に侵入します。
マダニは吸血されても痛みやかゆみを感じることが少なく大きくなるまで気づかないこともあるようです。
3月~4月頃に増加し10月~11月に活動のピークを迎えます。
感染症を媒介するダニでもあるので注意が必要です。
ダニに刺されたときの症状【画像付き】
続いてはダニに刺されたときの症状を種類別にご紹介していきます。
刺されやすい箇所やかゆみの期間、感染症の危険性がある種類もいるので画像の症状と合わせて参考にしてみてくださいね。
ツメダニに刺されたときの症状は?
ツメダニに刺されたときの症状は、強いかゆみと患部がポツポツと赤くなることが挙げられます。
ツメダニに刺される箇所としては二の腕・お腹・太ももが多いようです。
家族がよく過ごす場所のソファやベッド、畳の上でくつろいでいたときが多いことが分かりました。
かゆみに関しては刺されてから1~2時間で気づき、1週間前後かゆみが続くなどの症状があります。
- かゆみのレベルは強い
- 患部がポツポツと赤くなる
- 二の腕・お腹・太ももが刺されやすい
- 1~2時間でかゆくなり、1週間前後続く
イエダニに刺されたときの症状は?
イエダニに刺されたときの症状は噛まれた跡が赤く、周辺もほんのり赤みを伴うことが多いです。
イエダニは吸血性のダニなので、噛まれた跡を掻くと血がにじむのが特徴です。
イエダニに刺される箇所としてはお腹・太もも・二の腕などの柔らかいところに集中しています。
かゆみのレベルも高く10日間ほどしつこいかゆみに襲われることもあるので虫刺され薬を塗ると良いでしょう。
イエダニに刺された跡も1ヶ月近く残ることもありますが、皮膚のターンオーバーとともに消えていくので安心してください。
- かゆみのレベルは強い
- 刺された中心が赤く、周辺もほんのり赤い
- 掻いてしまうと血がにじむこともある
- お腹・太もも・二の腕が刺されやすい
- 10日間ほどしつこいかゆみ
マダニに刺されたときの症状は?
マダニに刺された時の症状は患部が赤く腫れることです。かゆみはあまり感じません。
しかし他のダニと違って感染症や発熱を引き起こすおそれがあるので注意が必要です。
もしマダニに刺されて熱が出た場合は病院を受診しましょう。
マダニに刺される箇所としては顔や首、脇の下や足などが挙げられます。
- かゆみはほとんどない
- 患部が赤く腫れる
- まれに感染症や発熱を引き起こす
- 顔、首、脇の下、足などが刺されやすい
ダニに刺されたときの対処法・治し方
続いてはダニに刺されたときの対処法をご紹介していきます。
ツメダニやイエダニは自宅でも対処することができますが、マダニの場合は症状によっては病院を受診したほうが良いです。
ツメダニ&イエダニに刺されたときの治し方
ツメダニやイエダニに刺されたような症状を見つけたら、まずは患部を水でよく洗ってください。次に市販でも購入できるステロイド系塗り薬を使いましょう。
塗り薬を使わない場合、かゆみが長期化したり寝ているときに無意識に掻きむしってしまい跡が残るおそれもあります。
ただし2歳未満の赤ちゃんの場合は、皮膚炎などの副作用が出るおそれがあるので、冷水で冷やすか病院を受診してください。赤ちゃんでも使えるように薬の濃度を調整してくれます。
また、ダニの傷も治しつつダニの対処も大事です。ダニ自体を駆除しないと、再度刺される可能性がありますので、ダニ捕りシートなどを使用して対処していきましょう!
- 患部を冷水で洗う
- ステロイド系塗り薬を塗る
- 2歳未満の赤ちゃんは病院を受診する
ツメダニ・イエダニを駆除する方法
これまでダニに刺されたときの症状や対処法を画像と一緒に見てきましたが、最後にダニを駆除する方法をご紹介します。ダニを死滅させる方法は3つあります。
- 50度以上の熱で乾燥させる
- スプレー、煙タイプの殺虫剤を使う
- ダニシートで生きたまま捕獲する
50度以上の熱で乾燥させる
ダニは50度以上の熱で乾燥させることで死滅します。薄めの衣類であれば洗濯機で十分です。毛布、布団類はコインランドリーを利用しましょう。
スプレー、煙タイプの殺虫剤を使う
畳やカーペットに潜むダニには、アース製薬が販売しているダニアースがオススメです。洗うことのできない畳やカーペット、ソファなどの大型家具では効果を発揮します。
ツメダニはエサとなる死骸のダニで生きています。スプレー、煙タイプのダニ対策で倒した死骸をまたエサとして、寄ってくる可能性があります。また、小さなお子さんや喘息持ち、ペットのいる環境には適さないこともありますのでご注意ください。
ダニ捕りシートで生きたまま捕獲する
最後にご紹介するのはダニ捕りシートです。
ダニ捕りシートはスプレーや煙タイプとの大きな違いは生きたまま捕獲するということです。また、生きたまま捕獲してくれるので死骸を残さず排除することが可能です。
ダニが好む誘引剤を使用しているため布団やカーペットに奥に潜り込んだダニも一気に捕獲できます。おすすめは人気のダニ捕りロボがおすすめです。詳細は公式サイトをご確認ください。
マダニに刺されたときの治し方
マダニは様々な感染症を持っているので、刺されたらできるだけ早く除去することが大切です。
また、他のダニと違って発見したときもくっついていることが多いです。
もしマダニに刺されて24時間以内であれば自分で対処することも可能です。
マダニの場合は対処方法が複数あるのでレベルごとにご紹介していきます。
レベル1:冷水で洗い流す
マダニに刺された直後はシャワーで洗い流すことができます。
それでも剥がれない場合は、シャワーを当てながら手やピンセットで優しく引っ張ってみてください。これで取れたら大丈夫です。
もし落ちない場合はレベル2に進みます。
レベル2:バターや油を使う
マダニがしつこくて剥がれないという方はバターや油を使って、15~30分ほど時間を置いて再度優しく引っ張ってみてください。もし取れたら大丈夫です。
レベル3:病院を受診する
マダニに刺されて時間が経つと皮膚とマダニの口がガッチリ噛み合ってしまいます。そのため、バターや油を使ってもマダニが落ちない場合は病院を受診してください。
オマケ:満腹になるまで待つ
マダニは満腹になるまで血を吸ったら自然と剥がれ落ちます。ただし刺された状態が見るのが苦手という方は病院に行くと良いでしょう。
もし発熱などで体調を崩したら?
マダニは感染症を媒介する危険なダニです。もしマダニに刺されて2週間以内に発熱などの症状が現れたら感染症の危険性があるため直ぐに病院を受診してください。
ダニに刺された跡は消える?消えない?
ダニに刺された跡が消えるかどうかは刺された直後の対処法によって左右されます。ダニに刺されるとものすごくかゆいですよね。かきたくなる気持ちは分かりますが絶対にダメ!
とくに女性は皮膚が繊細なため掻いてしまうと跡が残ってしまいます。市販で買えるステロイド系塗り薬(ムヒアルファEXなど)を塗って治療しましょう。
かゆみが軽減されて跡の治りも早くなります!
「それでもかゆみが治まらない」という方は絆創膏やガーゼを使って掻きむしらないように対策してみてください。
大切なのは掻きむしらないことですからね(^^)
ダニに関する疑問を集めてみた
ダニに刺されやすい人の特徴は?
ダニに刺されやすい人には共通点があります。それは「肌の柔らかい人」「汗かきの人」です。
- 肌の柔らかい人
- 汗かきの人
それぞれなぜダニに刺されやすいのかをご紹介していきます。
肌の柔らかい人
ツメダニ、イエダニ、マダニは肌の柔らかいところを狙って刺してきます。ダニは基本的に口先が鋭くないため、あえて肌の柔らかいところを刺すのです。
そのため男性よりも肌の柔らかい女性や子供がターゲットになりやすいのです。
汗かきの人
ダニは人の体温や皮膚呼吸を感知して刺してきます。そのため汗かきだったり体温の低い人はダニのターゲットになりやすいのです。
肌が柔らかい人・汗かきの人は、日常からダニ駆除対策を心がけましょう!
ダニに刺されやすい季節ってあるの?
ダニは高温でジメジメした環境を好むので梅雨時期から秋口にかけて大量発生します。そのため6月~9月までは要注意です。
こまめに部屋の掃除をしたり、ネズミや野鳥が住み着かないように対策したり、森林や草むらに入るときは長袖を着るか、家に帰ったら直ぐにお風呂に入るようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回はダニ刺されの症状や対処法、人を刺すダニの種類などをご紹介してきました。9月まではダニが繁殖しやすい季節ですから刺されたとしてもきちんと対応していきたいですね。
ダニに刺された跡も薬を塗って、安静にしておけば1ヶ月ほどで消えてくれます。
また、再度刺されないようダニ駆除対策も心がけましょう!
最後までご覧頂きありがとうございました!